
2026年07月09日
売掛債権をファクタリングで現金化し、資金を確保している。成長期の企業にとって、これは決して珍しいことではありません。手元のキャッシュを素早く厚くする手段として、ファクタリングには確かな役割があります。
ただ、ここで一度立ち止まって考えたいことがあります。そうして確保した資金を、あなたは 「今月の支払いの穴埋め」 に使っていますか。それとも 「来期の売上を生む投資」 に回せていますか。
売上が伸びている企業ほど、資金に求める役割は 「日々の資金ギャップを埋める」 ことから 「将来の売上を生む投資を実行する」 ことへと広がっていきます。この記事では、その成長投資の局面で力を発揮する資金調達手段、『RBF(レベニュー・ベースド・ファイナンシング)』を紹介します。
「資金を確保する」と一口に言っても、その資金に何を期待するかは企業によって異なります。そして、期待する役割が違えば、選ぶべき調達手段も変わってきます。まずは、資金の使い道を2つに分けて整理してみましょう。
運転資金のつなぎには、スピードと手軽さが最優先されます。売掛債権を即日で現金化できるファクタリングは、まさにこの領域に強い手段です。納品から入金までの期間が長く、その間の人件費や仕入れ代金を手当てしたい。こうした資金ギャップの解消に、ファクタリングは広く使われています。
もちろん、ファクタリングで得た資金を成長投資に回すこともできます。実際、大口案件を受けるための運転資金をファクタリングで確保し、売上を伸ばした事例もあります。ただしファクタリングが現金化できるのは 「すでにある売掛債権の範囲内」 であり、調達額はその残高に縛られます。設備投資や大型の成長投資をまかなうには、性質上限界があります。
一方、成長投資の資金には別の条件が求められます。十分にまとまった金額を、ある程度の時間軸で投下できること。そして、その投資が実を結ぶまで、経営の自由度(株式や経営権)を手放さずにいられること。手元の売掛債権の残高に縛られる調達では、この一手は打ちきれない場面が出てきます。
RBF(Revenue Based Financing:レベニュー・ベースド・ファイナンシング)は、企業の将来発生する売上から調達できる資金調達手法です。過去の売上データや財務状況から将来の収益を予測し、まだ生まれていない売上を「今」必要な資金として調達できるため、成長投資に充てることができます。
売上の見通しが立ちやすい企業や、実績はあるものの従来の融資審査が通りにくいスタートアップ・中小企業と相性がよく、借入(デット)でも株式調達(エクイティ)でもない、第三の資金調達手段として注目されています。
YoiiのRBFサービス「Yoii Fuel」では、以下の条件で成長資金を調達できます。
freeeやMoney Forwardなどの会計・決済システムと連携することで、申請から着金までを手間なくスピーディーに進められます。担保や保証は不要で、株式の希薄化も起こりません。
RBFは「何のために使い、どうなるか」が明確な手段です。特に成果が出やすいのは、売上の予測が立てやすく、投資が売上の拡大に直結するビジネスモデルの企業です。
RBFはSaaS企業に限らず、toC向けのサービスや単発受注を積み重ねる業態など、幅広いビジネスモデルで活用できます。年商1,000万円程度の規模から利用できるケースもあり、シード・アーリー期のスタートアップから成長中の中小企業まで幅広くご活用いただいております。
RBFの本質は、「将来の売上を前倒しして、その売上を作るための投資に充てる」という循環にあります。たとえば、CAC(顧客獲得コスト)と回収見込みが見えているSaaS企業であれば、RBFで調達した資金を広告に投下し、増えた売上の中から支払いしていく、という設計が可能です。手元資金を削らずに、成長投資のアクセルを踏める点が、RBFならではの価値です。
成長投資のための資金を調達する手段は、RBFだけではありません。多くの企業にとって身近な銀行融資、そして高成長を目指すスタートアップが用いる株式調達(VC等からの出資)と並べて、それぞれの特性を整理します。自社のフェーズや方針に合った手段を選ぶ参考にしてください。
| 比較項目 | RBF | 株式調達(VC等) | 銀行融資 |
|---|---|---|---|
| 調達の根拠 | 将来の売上見込み | 事業価値・成長性 | 信用・担保・実績 |
| 主な用途 | 成長投資の前倒し(広告・採用・在庫) | 大型の成長投資 | 設備・運転資金 |
| 株式希薄化 | なし | あり(持分放出) | なし |
| 審査スピード | 最短2週間(Yoii Fuel) | 数ヶ月 | 数週間〜数ヶ月 |
| 経営の自由度 | 維持できる | 低下しやすい | 維持できる |
| 返済 | 予測可能な支払 | なし(配当は任意) | 元本+利息 |
| 担保・保証 | 不要 | 不要 | 不動産・代表保証が一般的 |
| 調達規模 | 数百万円〜数億円(Yoii Fuel) | ラウンド規模次第 | 審査次第 |
RBFの際立った特徴は、 「株式を希薄化せず」「経営の自由度を保ったまま」「予測可能な支払いで」 まとまった成長資金を、すばやく調達できる点にあります。株式調達のように持分を手放す必要がなく、銀行融資のように不動産担保や代表者保証を求められることも基本的にありません。
※ ファクタリング(売掛債権の換金)は、入金までのつなぎや突発的な支払いなど、手元の売掛債権の範囲内で運転資金をすばやく確保するのに適した手段です。本表で扱う「将来売上を根拠にまとまった成長投資資金を調達する」目的とはスケールと時間軸が異なるため、別の手段として整理しています。ファクタリングの仕組みやサービス比較については、「ファクタリング完全ガイド」、「メリット・デメリット解説」、「14社比較表」もあわせてご覧ください。
次のような状況にあるなら、RBFが有力な選択肢になります。
最後の項目に心当たりがある場合、それは手元の売掛債権の範囲内で、運転資金のつなぎを繰り返している状態かもしれません。その資金需要が成長投資のためであれば、一度RBFでまとまった額を確保し、より大きなスケールで投資する選択肢があります。
ここまで、資金には 「運転資金のつなぎ」 と 「成長投資」 という異なる役割があり、それぞれに適した調達手段があることを見てきました。売掛債権を現金化して手元資金を厚くするファクタリングは、日々の資金ギャップを埋める手段として確かな役割を持っています。
一方で、事業を次のステージへ進める 「成長投資」 には、まとまった資金を、経営の自由度を保ったまま調達できる手段が必要になります。そこで選択肢になるのがRBFです。RBFは、将来の売上を前倒しして成長投資に充てるための資本であり、株式を希薄化させず、経営の主導権を保ったまま、予測可能な支払いでまとまった資金を調達できます。
運転資金のつなぎにはファクタリング、まとまった成長投資にはRBF。資金の使い道と規模に応じて手段を分けて設計することが、成長を加速させます。
まずは自社の売上データをもとに、どのくらいの規模・期間で調達できるか、シミュレーションしてみませんか?
▶︎関連記事:RBFについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください!
「5分でわかる「レベニュー・ベースド・ファイナンシング(RBF)」デットでもエクイティでもない新たな資金調達手段」
株式会社Yoiiは、RBF(レベニュー・ベースド・ファイナンシング)という新たな資金調達の方法を提供しています。
RBFは、将来の売上予測をもとに資金を調達できるサービスです。 株式発行や融資などの伝統的な資金調達手段とは異なる、新しい選択肢を提供し、多くの企業から喜びの声をいただいています。
地方拠点のスタートアップにとって、首都圏との資金調達をめぐる格差や補助金の活用方法など、経営者にとって日々悩ましい問題があります。こうした課題を乗り越えるために必要な情報や選択肢は、なかなか体系的にまとまっていないのが現状です。何を考えどう取り組めばよいかが分からず、苦しんでいる企業も多いと感じています。
株式会社Yoiiは、経営戦略や資金調達に関する情報を発信し、学び合える環境づくりに貢献していく所存です。 より多くの人が新たなビジネスに挑戦し、成長できる社会を一緒につくりあげられれば、これほど嬉しいことはありません。
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中小企業庁「売掛債権の利用促進について」
東京商工リサーチ「2024年の中小企業『推定調達金利』は0.99%」
Yoiiでは、このRBFの考えを基にしたSaaSやD2Cなどのスタートアップ企業に成長を加速するための独自のアルゴリズムを用いた未来査定型資金調達プラットフォーム「Yoii Fuel」を運営しています。

「Yoii Fuel」を用いると、申請に保証や担保は不要・株式の希薄化を防ぐだけでなく、会計・決済システムと連携すれば、より簡単にかつスピーディー(最短2週間)に調達可能です。
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